大阪市立大学文学部
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こんぶ(哲学) あらゆるものごとについて、その本質とは何かを探求する哲学は、万学の基礎を形成します。難しく堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、さまざまな学問の下味をつくり、かめばかむほど味の出る、奥の深い学問です。 | コンニャク(社会学) 社会学とは「社会とは何か」について考える学問であると言われています。このような定義は、社会学のイメージをばくぜんとしたものにしていますが、大学という場所で学ぶ価値のある、きわめて面白い学問となる可能性を持っています。 | きんちゃく(心理学) 中身(心)はどんなの? 具のつくり(生理)、だしの吸い方(知覚・学習・記憶)、味(性格)、周囲(環境や社会)への働きかけ(行動)、でき方(発達)など、実際に火力や時間を調節して味見(実験や調査)する。そのための調理法(科学的思考法)を学びます。板前は科学者です。 | ちくわ(教育学) 明日の社会、将来の自己像を視野に入れる学問です。未来へと見通せる「ちくわ」が教育学です。心理学、社会学、哲学、歴史学など、ありとあらゆる隣接学問のエキスを吸っておいしくなった学問でもあります。 |
小丸天=団子(史学) 歴史学は人類の過去と現在、そして未来をつなぐ学問です。日本、中国、ヨーロッパなど多様な地域の政治や文化を素材(=団子)にし、それらを過去から現在への時間の流れという太い「串」で貫いて料理します。 | たまご(地理学) 味わい深くて栄養があるたまごの姿は、母なる地球にも似ています。自然と人間活動のダイナミズムを、鳥の目をもって解明してきた地理学。現代の環境問題や都市問題等を解決するうえでも有用な、「空間」という視点に貫かれた調査・分析方法を教えます。 | だいこん(国語・国文学) 長い歴史を有する日本語と、その言葉によって生みだされた古代以来のさまざまな文学作品。日本人にとっては馴染み深い素材ながら、アプローチの仕方によって味付けは自在。ことこと煮込めば、いつしか味は日本文化の真髄を究めます。 | がんもどき(中国語・中国文学) 豆腐をベースとしながら、いろんな具を取り込んだこのボリュームと贅沢さは、漢字文化圏のどっしりとした存在感に匹敵するものです。思想や文学をはじめ中国の地に花開いた文化をじっくり味わってみて下さい。 |
ニンジン(英米語・英米文学) β-カロチンたっぷりの野菜の王様。さしずめ英語は外国語のニンジンです。ニンジンは現代の食生活を、英語は国際社会を、ささえます。嫌いな人でも調理に工夫すれば大丈夫。煮込めば甘みがでて美味しく食べられます。言語学、文学、文化論……と、メニューもいろいろ。 | ジャガイモ(ドイツ語・ドイツ文学) ドイツ語で Kartoffel。地味ながらビタミンCたっぷりの実力派。ドイツ語・ドイツ文学専攻では、ドイツ語の研究とドイツ語圏の文学の研究を通じて、ヨーロッパ文化の本質に迫ります。もちろん実用ドイツ語もばっちり。 | ロール・キャベツ(フランス語・フランス文学) 《フランス語》を入り口に、あらゆることをタンキュウします。もちろん、おしゃれとお料理といえばフランスですが、おでんタネの中でもあかぬけた風情の chou farci(シュー・ファルスィ)は、その実、気取らぬ味も魅力です。 |